After  File 6
 

写真は勝手に打たれた杭

土地問題のその後

  回答書を出してから、その後の動きは活発でした。色々な事があり、あまりにも、悲しいことも沢山あったので、ショックが多きすぎて、覚えていない部分すらあります。結果としては、我が家が負けて、これまであった塀も取り壊し、庭の一部も崩しました。

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 回答書を出した後、主人が単独で相手側の不動産屋と話し合いに出かけたりもしましたが、話し合いは平行線のままでした。主人としては、”根拠”が欲しくて、尋ねたのですが、相手の不動産屋は、”証拠は沢山あるけど、そういうものは裁判で出す物だ”の一点張りで、何を理由に、そんな強気に出ているのか・・・。とにかくやくざまがいの酷い押し問答は、気分もげんなりさせるものでしかありません。 この頃の我が家の話題と言えば、息子の病気か土地の話、本当にうんざりしていました。

 毎週末、相手方の不動産屋と話しあいをしたり、こちらの不動産屋と話をしたり、7月後半から、8月の前半は落ち着かない日々でした。そんな中、こちらの不動産屋の社長宛てに、相手の不動産屋から、手紙が届きました。その文面には、我が家の担当さんを批判し、それ相当の処分をしろ・・みたいな、内容だったそうです。そして、その手紙が届いた翌日、衝撃の出来事が・・・・。

 私が外出をしていると、近所の友人から電話があり、我が家が設置しているフェンスを、勝手に動かしている人が居るよ!と、いうのです。その日、主人は仕事が休みで、家に居たはずでした。その主人とも連絡が取れず、状況が詳しくわかりません。慌てて家に戻ると、隣の主張する位置で、勝手に杭が打たれて、我が家が設置していたフェンスが勝手にずらされています。それもかなり適当に・・。植物は傷み、芝は傷つき、私の心も傷つきました。我が家の不動産屋は、すみません・・と、頭を下げてくれますが、持っていきようのない怒りは、本当にどうしようもありませんでした。

 主人に詳しく事情を聞くと、主人も外出先から戻ってきたら、ちょうど作業をしている真っ最中で、口論になって、ただ息子の幼稚園のお迎えの時間が迫っていたので、明日土曜日に、再度話しあいをする・・ということで、主人はその場を離れて、幼稚園に息子を迎えに行ったのだそうです。その晩は、我が家の不動産屋と、主人の話しあいは、深夜遅くまで続きました。

 翌日、主人と、我が家の不動産屋は相手の不動産屋へ出向き、再度話しあいを持ちました。その話し合いには、初めて隣の地主夫妻も同席したそうです。結局話は平行線のまま、隣の不動産屋が怒鳴り散らすだけで最初は進んでいたのだそうですが、隣の地主夫妻に、幾つかは直接質問をして、話をする事ができて、その結果から、我が家の不動産屋の方が、我が家が相手の主張している杭まで下がり、その減る分に関しては、補償をするという形で合意書を交わして来ました。そうする方が、得策だと、我が家の不動産屋は思ったみたいです。交渉に疲れていた主人も、減る分、その他これまでの件を補償してくれるのなら・・ということで、サインをしたらしいのですが、怒りが収まらないのは、私です。それでなくても、勝手に庭を壊され、これまで受けた非礼の数々、到底許せるものではありません。ですが、そうせざるを得ない話しあいだった・・と、主人や不動産屋の担当から話を聞かされ、結局涙を飲むことになりました。相手の不動産屋は、話し合いに行くなり、書類を準備していて,サインをしろと突き出したそうで、そこには、”これまでかけた迷惑料は、全額○○(←我が家の事)が支払う”と書いてあったそうです。

 そして、合意書の中で、侵害している既存物は、取り除くという項目があり、早々にでも作業をする必要があります。我が家の外構屋さんを呼んで、作業をして貰うことになりました。

                            
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